【新解釈『本能寺の変』~演劇集団アトリエッジ『ちはやふる神の国』~】 | ザ・体験談【歴史…『勝者が改ざんした物語』】
『現在残っている歴史的書物の大半は勝者側、
当時の支配者側が作成したものである』

お恥ずかしい話ですが、このことを知ったのは
大人になってからのことでした。

教科書で習う『正史』の大部分は例えて言うと
映画や小説と同じ。

「ふふふっ♪どうせなら俺たちのこと、
すっごくカッコよく書いちゃえ♪
あ、そこはダサすぎるからカットね〜(≧∇≦)」

監督→勝者の代表が自分達にとって
都合のいいように書き換えていると
言ってもいい『記録』。

そのため数少ない敗者側や第三者側の記録と
見るとそんな事実はなかったり、
大事な部分がずぼっと抜けてたり。

もっとも敗者側や第三者側についても
不利なところは書いていなかったり、
彼らなりの『正義』があるわけであり…。

黒澤明監督の『羅生門』ではありませんが、
例え1つの出来事であっても、それぞれが
それぞれの立場で物事を見てしまって
いるため、

「本当はなにがあったのか?」

な〜んてわからない。

わからない→逆に言うと解釈は
自由(≧∇≦)なわけで…。

そのため各種歴史再検証番組や
高田祟史さんの『QEDシリーズ』など。

正史と言われているところから
違った視点で歴史を見る番組や物語も
増えています。

そんなわけで今回ご紹介するのは
有名エピソードでありながら、
実は相当謎だらけの『本能寺の変』。

それを大胆に解釈し直した、
演劇集団アトリエッジの公演
『ちはやぶる神の国』についてです。

 

 

【演劇集団アトリエッジ】
演劇集団アトリエッジの公演については
2月に鑑賞した『流れる雲よ』
アトリエ公演に続いて2回目の鑑賞でした。

・前回一緒に観劇した皆さんから、
再びお声がけいただいたこと。

・日本の歴史を学び直したいと
思っていた時だった。

などもありますが、

・アトリエッジを別作品、
違う角度から観てみたかった。

というのが1番大きい。

なぜなら私にとって前回の『流れる雲よ』は
こんな思いにとらわれた作品だったからです…。

あまりに強烈すぎた(笑)前回のイメージ。
しかし1つの作品だけを観て

「この劇団のイメージはこう❗️」

と決めつめるのは
あまりにムチャ(≧∇≦)✨

「同じ志で書いています」

『流れる雲よ』終演時、脚本を担当された
草部文子さんが今回の舞台のことを
そう評していたことから、
実は気になっていたのでした…。

そんな『ちはやぶる神の国』。

ストーリーはまさに織田信長が天下取りに
王手をかけていた時代までさかのぼります。

荒木村重の乱と小姓頭・仙千代の死、
千利休と彼の紹介による宣教師との出会い。
趣向を凝らした安土城や信長をご神体と
する総見寺を巡る出来事。

『史実』として残っている出来事や
信長と明智光秀を中心とする人々との
関係が小姓・森蘭丸の視点から描かれます。

多くの人々から慕われ、天下統一を目前に
しながらも病に侵され、そしてある意味
仕方なかったとは言え、その激しい気性ゆえ
激情にかられ不要な罪もたくさん犯した信長。

彼の苦しみに満ちた魂がある『思い』と
『決断』を導き出したとき…。

『本能寺の変』が起こります。

 

 

【驚き❗️かつ納得の新解釈】
「これは大胆❗️同時にすっごく心惹かれる
解釈だわ❗️」

これが『ちはやぶる神の国』を鑑賞し終わり、
1番最初に思ったこと。

本編における『大じかけ』を書くことは
推理小説で犯人を大公開することに
等しいため、控えさせていただきます。

ホントはすっごく言いたいんだけどっ。

のどから半分びょ~んととびだしかけてて、
かなりまずいんですけどっ(≧∇≦)✨✨

いや〜草部さん、
本当によく調べてらっしゃる❗️

「確かにここ、不思議なんだよね〜♪」

本能寺の変にまつわる『奇妙な点』は
もちろん、信長に関してあちこちで
書かれていることを話の中に盛り込む。

更には小姓や武将、奥方達との関係や
思いを想像し、更に膨らませ…。

その結果がまさか
あんな感じになるとはっ❗️❗️

もうね、あぁがこうで。
最後はどばーでぐあ〜で
あまりに大きな志にジーン(T . T)
なんですっ❗️

…って、ちっともわからないだろうけど、
とにかくそんな感じ(笑)

・イエス=キリストが復活して『神』となり、
世界にこれほどまでに強い影響力を及ぼす
ようになったのは想像の外側とも言える
『ある重要な要素』が関係しているという
解釈。

・信長ほどの人物が明美光秀の謀反を
『見抜けなかった』のはなぜ?

・いくら都とは言え、本能寺での警護が
10代そこそこの小姓数十人&側近だけ
って心もとなさすぎない?

そんな謎や不思議に対し、鋭くも
面白い解釈をし、おおおっ❗️
思わせてくれるのが本作の醍醐味。

そして何より全体を通して描かれて
いたのが

『自分のことやその周りのことだけ、
そして現在だけを見るのではなく…。
多くの人々そして遠く未来に軸を持ち、
行動していくこと』

という精神性でした…。

もう〇〇さんも△△さんもかっこよすぎ❗️

でもあの方ならこれくらい考えそうかも?
そう思わせる展開でした。

そして個人的に改めて気になりまくったのが

「なんでみんな、そんなに信長さまが
大好きなのっっ❗️」

ということ(笑)

蘭丸を代表とする小姓達や正室である
濃姫はもちろん、武将達もお坊さんも
千利休や宣教師も…。

とにかくみんな信長が大好きっ💕

本作では徹底して『道化』として描かれている
秀吉も、信長の命で妻子を殺した過去を持つ
家康もそれは共通しています。

もちろん反旗を翻したり、
もしかしたら私の前世の姿??

濃姫の腰元その1。大迫力の葛さんのように
信長にがぶがぶ噛みつく人達もいますが、
彼らの誰もが信長を意識したり刺激され、
何かをせずにはいられない。

『それは物語だから』
ではありませんよ〜( ̄▽ ̄)

もちろん脚色は入っていますが、
脚本の草部さんはかなりいろんな資料を
検証したうえで本作を描いています。

とにかく気性が荒く、歯向かうものは皆殺し
にするなど、ものすごい性格なのに
文字どおり、人に自らの命を捨てさせるほど
愛される。

「ここかな?もしかしたら、
このあたりなのかな?」

我がまま→大きな志のままに生きる信長から、
『魅力的な人』の条件を考えつつ…。

逆に蘭丸達を見て、

「そこまで1人の人を大切に思える人生って、
さぞや幸せなんだろうな」

そんなことを思ったりもしました。

ある意味前回の公演は『演者が5人だけ』という
プレッシャーの中での俳優さん達の大熱演と
舞台までの近すぎる距離(笑)

そして特攻隊という特殊性ゆえに
頭がいっぱいいっぱいだったのですが…。

今回は俳優さんも30人ほど。
セットも照明も十分な小道具もあり、
更にアクション満載❗️

それゆえ逆に少し『余裕』があり
その意味では結構色々考えることが
できました。

どっちがいいとか悪いとかではなく、
前回と合わせてアトリエッジを
2つの側面から見ることができました。

 

 

【ちはやぶる、神の国で】
観劇後は恒例となったシェア会を
行いました♪

現代という、ある意味戦乱の世の中を
いろんな思いを持って生きてきた
参加者の皆さん。

作品についてはもちろん、鑑賞したことで
改めてご自身の人生を振り返ったりと
様々な観点から、シェアが行われました。

まさに『シェア』という言葉がふさわしい。

自分1人だとどうしても偏った見方に
なるところを

「そういう見方もあるのか❗️」

それぞれが気づかせてもらう時間でした。

歴史通の方もいれば

「俺、ぜんぜん歴史とかわかんなくて。
だから今日観たことが正史なんだと
ばっかり思ってた(≧∇≦)✨」

という、とってもフレッシュな方も
いらっしゃったり(笑)

また観劇で心が動かされたからこそ、
一見作品とは関係ない、しかしご自身にとって
とっても大事なことに気づかれる人が
いらっしゃったり。

こういうのが観劇のすごい点だよね、
と改めて実感させていただきました。

かく言う私もある方のある一言で、
これまでの解釈が

『ドンッ❗️❗️』

とひっくり返るような衝撃を受けることに
なったのですが…。

その話は今回は省略(*^^*)♪

私も含めて、みんなどうしても自分のことに
集中しがちになりますし、それが完全に
悪いとは言わないけれど…。

同時に自分のことや今のことではなく、
まだ見ぬ未来、そこに生きる人達の
笑顔のために生きた人達もいる。

梅のように香り、桔梗のような変わらぬ
信念を持ち、そして桜のように散った。

いや、牡丹のように美しい姿を最後まで
残しつつ、かつ激しく散っていったのかも
しれません…。

そんな美しくもちはやぶる=荒々しい人達の
姿を思いつつ…。

その花びらを心にそっと宿し続けることを
願ったひと時となりました。

この体験あげる頃には
公演終わってますが( ̄▽ ̄;)
再演の際にはぜひ観劇を❗️

1回ではチェックしきれなかった
『物語の中の謎』をチェックするため、
私もまた観に行きたい気分です♪

 

『演劇集団アトリエッジ』
http://www.djdj.co.jp/at/index.html